今週はタイ・バンコクへ行き、Techsauceというスタートアップ・カンファレンスに参加する。
タイへ行くのは約5年ぶりなのと、去年日本で参加したIVSというカンファレンスでTechsauceの創業者とディナーでたまたま隣の席になり、話をしたのがきっかけだ。
1泊2日の弾丸で行くのだが、起業家や投資家、高校やMBAの同級生と食事やミーティングの予定が詰まっているので、とても楽しみだ。
今回は、今となっては沢山あるスタートアップ・カンファレンスへの参加に意味があるのか、考えを書いてみたい。
カンファレンスへ参加する意味
日本だとIVS、B-Dash、ISS、更には政府主催のカンファレンス等本当に沢山のカンファレンスが開催されている。
香港でも来月はRiseが開催されるし、シンガポールを始めとしてそれこそ毎週どこかで大きな催しがあるイメージだ。
こういったカンファレンスに参加する意味があるとすれば、以下の3つではないかと思う。
その国や分野のその時点の雰囲気を感じる
先ず、その国や分野におけるその時の雰囲気を感じることだ。
カンファレンスでは、多くの関係者が集まるし、スピーカーセッション等その時点で旬のトピックが多い。
例えば、僕が今週するTechsauceであれば、タイを中心に業界がどんな感じなのか肌感覚を得たい意図がある。
サイドミーティングで、個対個の関係を作るきっかけを得る
次に、サイドミーティングを入れることで、じっくり話し、関係を作ることだ。
サイドミーティングとは、スピーカーセッション等カンファレンスの全体プログラムが行われている時に、別でミーティングを持つことだ。
1対1や少数でミーティングをすることで、より深い話が出来るし、関係も作りやすい。
僕は今回のTechsauceのイベントでも、基本的にスピーカーセッションは一切観覧せずに、30分単位で起業家や投資家とミーティングを入れている。
彼らは、元々自分の友人や知り合い、友人から紹介してもらった人、新規で相手から連絡をもらって会う人の3パターンがある。今はどれも同じ位の割合だ。
招待制のディナー等で新たな人との接点を持つ
最後に、スピーカーや海外からの参加者のみを集めたディナー等に呼ばれて参加することで、新たな人と関係を作ることだ。
どのカンファレンスでも、スピーカー等を集めてカンファレンス後にディナーが行われることが多い。そこに参加すると、思わぬ関係を作れるかもしれない。
僕は去年のIVSで、スピーカーを中心に海外からの参加者が集まるディナーに呼んで頂いた。
ここで今回のTechsauce創業者と会ったし、先日投資させてもらった香港のスタートアップの創業者とも仲良くなれた。全く想定していなかったので、嬉しい誤算だったと言える。
スピーカーセッションやパーティは参加不要
一方、スピーカーセッションは、基本的に参加する必要はないと思う。
大体の場合、参加しても内容は忘れてしまうし、重要なものであれば後でメディアが記事にしてくれる場合も多い。
ランダムに大勢の人が参加するウェルカム・パーティやアフター・パーティも同様だ。
パーティで人と話しても上辺の薄い話しか出来ないし、関係も構築できない。無為に自分の名刺が無くなっていくだけだ。
そう言ったものの、 Techsauceではアフターパーティがクラブイベントのようで楽しいらしいので、今回はしっかりアフターパーティに参加する予定ではあるがw
本業に意味があるなら参加を
一言で言うと、時間や費用も考慮した上で、自分の本業に意味があるのならば参加すれば良いと思う。
その国や分野についてその時の雰囲気が知りたい場合や、そのカンファレンスに会いたい人・キャッチアップしたい人が参加予定でミーティングを持てる場合は、意味があるかもしれない。
逆にそうでないなら、メディアや周りに惑わされずに、自分がすべきことを粛々と進めればよい。
何人かの起業家からこの質問を受けたことがあるので、今回投稿してみた。一つの参考になれば何よりだ。
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