MBA同期達のその後 ~卒業から2年半

香港は、気温が20度を超える日々が徐々に増え、早くも夏の到来を感じさせる。

比較的乾燥していたNYの生活に慣れてすっかり忘れていたが、香港は湿度が高い。

先日、友人からもらった焼き菓子を台所に一晩置きっぱなしにした後、翌日楽しみに袋を開けたところ、なんと、カビが生えていた。。。汗 たった一晩だけなのに。

早速、除湿器とクーラーにつける追加のフィルター(PM2.5対策用の、網目がより細かいもの)を購入し、除湿器とクーラーのドライを稼働させ、対策を打った。

すると、除湿器のタンクは、数時間で水が満帆に溜まっている。香港の湿気、恐るべし。

夏の香港において、建物の中は「冬ですか?」と思う位、ガンガンに利いたクーラーの影響で寒いのだが、その理由はどうやら気温というより湿気対策にあるらしい。一晩で発生したカビを見た瞬間、ふとそれが頭に浮かび、妙に納得してしまった笑

香港に来てから、卒業以来会えていなかった同級生の何人かと会ってキャッチアップをした。

今月は、仲の良かったブラジル人クラスメートが結婚式を挙げるので、その旅行の計画を練るのに世界中に散った友人達とも連絡を取っている。(結局、片道30時間程度かかるため、まとまった休暇が取れないとトンボ帰りになってしまうため、案件が立て込んでいて休暇取得が難しい今回は、出席を諦めた。)

以前に同様のテーマで投稿してから1年が経つので、僕の同級生の友人達の変化を簡単に綴ってみたい。

キャリアに関して、感覚的に半分近くのクラスメート達が、転職や社内転勤に伴い、仕事や勤務場所が変わっている。

例えば、アルゼンチン人のクラスメート達は、この半年位で次々と母国に帰っている。

クラスメートの中でも特に頭の回転が早かったAは、卒業後スペイン語が共通語で市場が比較的大きいメキシコでPEファームへ就職した後、最近アルゼンチンへ戻った。NYで投資銀行へ就職したTも、母国へ戻り事業会社へ転職した。

アルゼンチン人達は、大統領が変わり経済が回復してきたタイミングを見て、母国へ戻ったのだろう。おそらく求人が増えてきたのだと思う。

国がデフォルトしかねない状況では、経済状況が芳しくなく、彼らが望むような比較的安定していて高給の職はあまりなかったはずだ。

日本人のクラスメートも、社内の転勤で日本から欧州又は北米へ転勤している面々がいる。

他には、投資銀行やコンサルへ進んだ友人達は、例えば事業会社やスタートアップへ転職し、新たな仕事を始めている人が多い。

少し前、卒業後に大手コンサルへ進んだ友人と話したら、MBA後2-3年で昇進するマネージャー職は、コンサルの職階で最も待遇が悪いと嘆いていた。

どういうことかと言うと、MBA直後のタイトルであるアソシエイトからマネージャーへの昇進に伴い給与は増えるが、部下やプロジェクトの管理等に必要な時間が大幅に増えるため、時間当たりの給与が落ちるらしい。

従って、昇進を一概に喜ぶことはできないと。面白いな、と思った。

残り半分程度の、同じ会社で継続して働いている面々も、例えば昇進したり、自分で会社を起ち上げた場合は会社の規模が当初と比べてかなり成長したりと、何かしらの変化が出ている。

全体的に思うのは、将来的に今の会社で幹部になるか、新たに独立して社会的地位を築くかを問わず、まだしばらく準備・修行期間と考えて働いている人が多いということだ。(一部の、既に起業した人は除く。)

一先ず、ある程度の経済的土台を築いた上で、一勝負かけよう、と考えているのだろう。

一方、キャリア以上に顕著な変化を感じるのが、プライベートだ。多くのクラスメートが家庭を持ち、子供ができた面々が多い。卒業時点では恋人がいなかった人も、既に結婚をし、子供ができたというメンバーもいる

今日中国出身で大手資産運用会社で投資をしている友人と久しぶりにランチをしたのだが、彼から、僕と同じクラスで台湾出身のJが、最近結婚したという話を聞いて、驚いてしまった。

在学時に、しばらく結婚する気はないと断言していた記憶がよぎる笑 彼は投資アナリストとして働いた後、日本でもよく紙面を飾る某巨大事業会社で投資を手掛けているらしい。

香港から台湾は近いので、近く会いに行きたいと思う。

皆、それぞれの場でサバイブし活躍しているのを聞いて、自分も更に頑張っていこうと気持ちを新たにした。香港へ来て5ヶ月弱になるが、ボスからより一層の信頼を得て、コツコツと実績と実力を積み上げていきたい。

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