東京訪問:スタートアップ倒産・バブル崩壊の足音が聞こえた

年末に1週間の休みを取り、8ヶ月ぶりに東京を訪問してきた。

僕はいつも時間ギリギリに空港へ行く。飛行機の搭乗まで待つのが嫌いだからだ。だが今回はそれが裏目に。危うくフライトミスしかけた上、急いで家を出たため、コートを忘れてしまった。そして、急遽翌日の朝一でフリースを買うまで、外出中は寒い思いをする羽目に。

「開店時間が11時って遅いな~」と思いつつ、渋々定価で買い物をし、その後は外でも快適に過ごした。

さて、今回は、東京訪問を通して思ったこと・感じたことを、ジャンルに縛られず雑多に書いていきたいと思う。

日本のスタートアップバブルも2020年に崩壊する

今回の訪問では、いつもと同じく主に起業家やVC投資家と会っていた。以前であれば、初めて会う人も多かったのだが、今回は殆どが以前からの友人や知り合いだ。

これは、スタートアップ・VC業界に少しネットワークが出来たことに加え、他業界から新たに入ってきた人が増えたからだ。僕の知り合いに限った話ではなく、業界に参入してきた人の総数が増えているのだろう。

それまで関心や関係なかった人が、盛り上がっている業界に入っていった末、バブルが弾けるというのはリーマンショックでもおなじみ。

(「お前もそうやろ?」とのツッコミが聞こえてきそうだが、僕はニューヨークで起業しているし、大学学部時代にはスタートアップコンサルや投資を手掛けるスタートアップで2年インターンしていた。つまり、「ブームだから乗っとこう。」という発想でスタートアップ投資をしているわけではない。念のため)

2020年は日本でもスタートアップバブルが弾けるだろうと見ている。

中国は既に去年弾け、東南アジアも世界各地のお金が流入しているが、資金調達環境自体は厳しくなっている。

既に投資家の目線が厳しくなっていると思うが、どこかのタイミングで知名度が高く、時価総額も謎に高まっているスタートアップが潰れるだろう。

そしてそれが象徴的な出来事となり、資金調達環境が厳しくなっていき、次々と潰れるスタートアップが出てくるのではと思う。

日本の最前線で投資をしている複数の友人から、倒産しそうなスタートアップとして同じ社名が挙がっていた。詳しく聞いてみると、既にかなりヤバそうだ。

これまでは優れない業績でも優れた資金調達力でカバーできていたが、市況が傾いてきた今般では、投資家も慎重になっていて、調達が厳しくなっている

利益が出ていない、出せる明確な道筋や見込みがないスタートアップは、かなり苦戦するだろう。

一方、順調に成長しているスタートアップには資金が集中すると思う。

主要なVCは既に資金調達を済ませ、今も淡々と投資をしている。スタートアップバブルが崩壊しようとも、こうしたVCは今と特に変わらず投資を続けていくはずだ。バリュエーションの目線は下がるだろうが。

一方、CVCや大企業そのもの、単純に一攫千金を狙って投資先を上場株や不動産からスタートアップへ振り向けていた個人・エンジェル(?)と呼ばれる人は、投資先が上手くいかないのを見て、諦め、その一定割合が投資をストップしていくだろう。

更に言うと、良い成績を残せていない小さなVCも、新しいファンドを立ち上げられずに静かに消えていくと思う。

東京も物価が安いが、地方よりは高い

スタートアップの話から、旅行の話へ一気に話を変えるw

以前の投稿で大阪訪問について書いたが、香港から大阪を訪問して食費や服など買い物の安さを感じた。

大阪観光・旅行で実感:外国人旅行客にとって日本の物価は安い

東京では、日本円で見ると高いが香港ドルに換算すると安いと感じる場面が沢山あり、東京も安いなと思った。

一方、大阪と比べると割高に感じられたのも事実だ。

こうした感覚を元にすると、新聞記事で報道されている「インバウンド旅行客が地方から地方へ移動しながら旅行している」ことが腑に落ちた。

既に何度か東京を訪問したことがある人であれば、よりリーズナブルな価格で食事や買い物を楽しめ、更にはその地独自の特徴や品がある地方をホッピングするのは理に適っている。

こう言うと怒られそうだが、地方を訪問するのは、物価という意味では、例えばマレーシアやタイを訪問するのと変わらない気がする。質に対して値段が安いので、かなりお得に感じるのだ。

品川かなり便利

今回は実家ではなく、品川のホテルに泊まったのだが、かなり便利でまた泊まろうと思った。

先ず、空港からのアクセス。羽田を使ったのだが、そこから電車やバス・タクシーで早ければ30分強でホテルまで行ける。香港と変わらない早さだ。

都内へのアクセスも便利だった。今回は、東京駅周辺、渋谷周辺、六本木周辺、虎ノ門周辺を中心に人と会ったのだが、どこへ行くのも電車や地下鉄で近めの距離。朝一で東京へ向かった時の満員電車以外は、不快な思いはしなかった。

最後に、テニスコート。僕は、今回も2日連続朝一でテニスをしたのだが、品川には品川プリンスの室内テニスコートがある。これが徒歩直ぐの場所にあったため、かなり楽だった。5時半とかに早起きする必要がなかったのだ

今回は高輪新プリンスに泊まったのだが、ホテル自体が新しくリノベされ、部屋もゆったりと広く、更には東京タワーも見える良い眺めw 同じクラスのホテルでは値段が抑えられているので、おすすめだ。

ホテルから品川駅の間にも、十分な数のレストランがあり、朝食や夕食に使える先も多く助かった。

最後に

2020年は日本にとってオリンピックイヤーであり、ショッピングモール兼オフィスビルがそれに合わせて急速に増えていることからも盛り上がりを感じた。

ラグビーワールドカップのように、きっとオリンピックも盛り上がるだろう。

英語対応が可能な場所が増え、外国人にとって便利になってきている。より一層多くの人が日本の地を訪れ、感動してくれればと、一日本人として思う。

一方、スタートアップ環境は仮に崩壊とまでいかなくとも、大幅な調整が起こるはずだ。僕自身は日本の会社へは個人としてまだ投資できていないが、メディアや周りの雑音を特に気にせず、コツコツと淡々と良い先に投資をしていくことが肝要と思う。

まだまだではあるが、時々日本の友人から、特に海外との関わりの中でサポートを頼まれる機会が出てきた。海外で働き始めて早11年になるが、海外の大海原の中で、個としてエッジが立つように、今年も粛々と前進していきたいと思う。

海外で中に入り込み、個として確立し活躍している日本人は驚くほど少ない。自分はそういう存在になっていきたいと思っている。

 

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