2019年夏に読んだ日本の歴史を学ぶのにおすすめの面白い漫画3選

これまで僕は日本の歴史というと、中高の授業でテスト対策に付け焼刃で勉強した程度しか知らなかった。

MBAを終えニューヨークで働き始めて1年後、当時付き合っていた日本好きアメリカ人弁護士の彼女と、天才的に頭の良い中国人ルームメートと食事に行ったことがある。

食後に3人で飲みに行くと、いつしか話題は太平洋戦争時の日本へ。

どちらも博識で、ナグモ氏がどうとか、ヤマモト氏がどうとか、ガダルカナル島がどうとか、当時の僕にとっては名前を聞いたことがある程度の話を、深く議論し始めたのだ。

僕はというと、情けないことにロクに議論へ入っていけなかった。

酔っ払っていたこともあり、自分の国の歴史を外国人より知らないことが残念で、ヒドく落胆したことを今でも鮮明に覚えている。

結局その日以来ギクシャクし、その彼女とはほどなく別れてしまったw

僕はその日を機に、しっかりと日本の歴史を勉強し、自分の血肉にしようと固く決意をしたのだった。

前置きが長くなったが、今回は日本の歴史、特に太平洋戦争前後について、歴史の流れや出来事を理解できる、おすすめの漫画を紹介していこう。

アルキメデスの大戦

映画化されるので知っている人も多いかもしれない。

アルキメデスの大戦は、旧帝国大出身の若き天才数学者が、日本の戦争突入を阻止すべく、海軍に入隊し、大活躍する一方大きな時代の波に取り込まれていくというストーリーだ。

作家は、ドラゴン桜などで人気の三田紀房さんである。

関東軍を含む陸軍と海軍や旧ドイツなど、現在にも通じる部分が大いにある、当時の軍組織がどんな仕組みや論理で動いていたのかが分かる。

太平洋戦争がどういう流れで起きてしまったのかも分かるだろう。

主人公は架空の人物だが、他は実在の人物も多く、実際の出来事がベースになっていて、リアリティを感じさせる作品だ。

特攻の島

零戦をご存知の方はおおいと思うが、あなたは回天を知っているだろうか?

特攻用自爆戦闘機である零戦の、潜水艦版が回天だ。

特攻の島は、まだ若い主人公が、回天の乗組員になり、命の意味や戦争の意義について回想し悩んだ上で、最後は特攻し散っていくストーリーだ。

僕は不勉強でこの漫画を読むまでその存在を知らなかったのだが、回天が実際に存在し使われていた事実に衝撃を受けた。

主人公を始め乗組員の心の迷いや葛藤が描かれていて、それを読み進めるうちに作品へ入っていくと、なんとも言えないズシリと重く悲しい気持ちになった。

あなたも読めば、きっと色んなことを感じる漫画だと思う。

あれよ星屑

上の2作品と比べて、コミカルなタッチで描かれているあれよ星屑

だが、内容は決して軽いわけではない。

太平洋戦争後、敗戦した日本の庶民の様子を、中国へ出兵した元兵隊らの視点から描いている

アメリカGHQの傘下で、現在からは想像も出来ないような劣悪な環境の中で、人々が明るく前向きに工夫しながら、どう日々の生活を送り生き延びていったのかが分かる。

そして、戦争で人を殺めた心の傷が、彼らのその後にどう影響したかも分かる漫画だ。

おわりに

今回は、日本の歴史、とりわけ太平洋戦争に関するおすすめの漫画を紹介した。

漫画で読みやすいのはもちろん、当時の様子や時代の流れなどが手に取るように理解できると思う。

今年で終戦から74年。当時の実際を知る人はもう少ない。

こうした漫画や本を通じて、事実を知り、学び、当時の様子を想像し、現在や未来に生かしていくことが、僕たち世代がすべきことのように思った。

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